令和3年6月第4回赤磐市議会定例会が開催され、新型コロナウイルス感染防止のための議会運営や予算の繰越計算書などが議題となった。
議長の実盛 祥五氏が開会を宣言し、会期が6月30日までの30日間に決定されたことを伝えた。市長の友実 武則氏は、地域との連携やコロナ対策の重要性を繰り返し強調した。
議題の一つである令和2年度赤磐市一般会計予算繰越明許費繰越計算書について、友実市長は、一般会計において15事業、事業費8億851万8,000円のうち、7億5,492万1,000円を繰り越すことを報告した。
さらに、令和2年度国民健康保険特別会計予算の繰越についても、佐伯北診療所の増築に伴う経費が繰越されるとし、計上額は6,899万2,000円であると明らかにした。これに対して、市民生活部長の杉原 洋二氏は、増築の背景を説明し、医療サービス提供に向けた準備が進んでいることを示した。
次に、議第30号の財産取得について、友実市長は、地域防災の強化を目的とした排水ポンプユニットの購入について説明した。災害時の迅速な対応を可能にするため、同ユニットの取得を求めた。
また、赤磐市バス運行に関する条例の改正も議題に上がった。これは、市民バスの利便性向上を目指し、改編された路線名の発表が行われ、新たな定期乗車券の設置が計画されている。市民の利便性向上が期待されている。
最後に、令和3年度一般会計補正予算案が提出され、教育や医療、福祉に対する充実した取り組みが強調された。友実市長は、施策の実行には議会の理解と協力が必要であると訴えた。
今後、赤磐市議会では引き続き、地域の発展を目指して市民に寄り添った施策を進めていく方針が示されており、議員たちの積極的な審議が期待されている。