令和4年6月29日に開催された赤磐市議会定例会では、複数の重要な議題が審議された。
特に際立ったのは、子どもたちの未来を守るための請願についてである。厚生文教常任委員会では、請願者が提出した340筆の直筆署名と、インターネットで集めた3,201筆のオンライン署名を取り上げた。請願者の正田氏は、子どもたちの心身の健康を支えるために、マスクの着用やワクチン接種について再考を求めた。この請願には賛同する意見が多く寄せられ、特に医師たちからの強い懸念も示された。例えば、教育長の土井原康文氏は、学校現場での子どもたちの健康を第一に考える必要があると述べた。
賛成意見を述べた安藤利博議員は、子どもたちが抱える精神的なプレッシャーや運動の制約を引き合いに出し、マスクを外す方向での対応を提言した。また、佐々木雄司議員も、オミクロン株の状況を踏まえ、感染症対策の見直しが必要であると強調した。
反対意見として、原田素代議員は、ワクチン接種の必要性を強調し、ワクチンのメリットとリスクを丁寧に評価する必要があると述べた。このように、議会内では様々な視点からの意見が交わされ、最終的には賛成多数で請願が採択された。
また、令和4年度赤磐市一般会計補正予算(第4号)についても審議された。この補正予算は、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金の支給を含むもので、1世帯につき10万円の給付が予定されている。市長の友實武則氏は、支給手続の迅速化を図るために、追加予算を提案し、全員賛成で可決された。
最後に、議会は閉会に向けて今後の対策を市民に呼びかけた。市長は「防災情報に留意してほしい」と述べ、議会の成立を受けて市民生活最優先の姿勢を示した。