令和3年6月3日、赤磐市議会では第4回定例会が開催され、市長の所信表明と一般質問が行われた。本会議では、新型コロナウイルス対策、まちづくり、子育て支援、地域活性化などの重要課題が討議された。
友実市長は、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を説明した。65歳以上の高齢者に対しては、夏までに接種を完了させる計画であるとし、64歳以下の市民に対しても迅速な接種を目指す意向を示した。また、マスク緩和や感染防止策についても検討を続けていることを強調した。
まちづくりにおいては、河本・岩田地区の新拠点整備が焦点として挙がった。市長は、地域住民との意見交換を重視し、安全かつ利便性の高い施設を目指す姿勢を明らかにした。さらに、商業施設や雇用の創出を通じて、市のさらなる発展を促進する方針を示した。
一般質問では、光成良充議員が市長の所信表明に対して具体的な質問を行った。新型コロナウイルス感染症に関しては、特にワクチン接種のスピード感や業界支援について詳しく質問した。市長は、国の方針に基づき段階的に接種を進めていく考えを表明した。
また、子育て支援策についても要望が寄せられた。具体的には、学童保育の充実や給食費の無償化が求められた。市は現在の支援策を継続しつつ、さらなる方策を検討していく意向を示した。
さらに、市民バスの路線見直しについても議論が展開された。市民からは、便数や時刻に関しての不満が寄せられ、これを受けて市側は今後の検討を約束した。料金の購入場所の改善を求める声にも耳を傾けているとし、利用者のニーズに応える姿勢を強調した。
吉井ライスセンターの運営状況についても議題に上がった。市民からの指摘を受け、運営に透明性を持たせるため、今後の改善策について議論が交わされた。
市長報告の中で、赤磐市は安心・安全な地域社会の実現に向けて努力し続けるとの決意が強調され、全ての市民に対して希望を持てるような施策推進を誓った。