令和6年6月7日、王寺町議会において令和6年第2回定例会が開催された。
本日の議題では、「大和川流域総合治水対策」や「大阪・関西万博に係る町の対応」などが主要テーマとして取り上げられ、多くの関係者が出席した。
中井一喜議員は「大和川流域総合治水対策について」質問し、流域の水害対策の重要性を強調した。町長の平井康之氏は、これまでの取り組みや施策進展の姿を明確に示し、引き続き治水対策を進めていく方針を述べた。特に、大和川を巡る治水対策として、河道掘削や遊水地整備の推進が伺え、地方自治体の協力と連携の大切さが強調された。
その後、小山豪議員が登壇し、「大阪・関西万博に係る町の対応」について質問した。万博準備に関する町の負担金が計上されていない理由や、今後の見通しについて詳しく問われた。新たに設置された万博実行委員会の動向について、町の方針が慎重であることが報告された。
さらに、女性議員からは「義務教育学校4年生以上への生理用品設置」の課題も提起された。教育現場での生理用品の取り扱いや周知方法の重要性が再確認され、町が取り組む施策の一環として、具体策についての期待が寄せられた。
併せて、松岡成行議員は「家庭の使用済み食用油の回収・リサイクル」や「職員の年次有給休暇取得促進」について言及した。王寺町の会計年度任用職員の数について報告があり、男女比や任期の更新に関する状況が明らかにされた。特に、雇用形態の多様性に対する社会的責任が今後求められる中で、労働条件の見直しや環境整備の重要性が浮き彫りになった。
最後に、幡野美智子議員が「熱中症特別警戒アラート」に関連する特別措置の必要性を訴え、クーリングシェルターの整備計画について意見を述べた。設置先の拡大に向けた要望もあり、地域にとっての安心の確保に貢献する施策が求められた。
これらの質疑応答を通して、地域住民の安全と健康、さらには支援策の強化に向けた地方自治体の取り組みが明確にされ、今後の方針が示された。