令和5年12月14日、王寺町議会の第4回定例会が開催され、各議案が慎重に審議された。
主な議題の一つである一般会計補正予算(第6号)は、歳入歳出の総額を4億3,095万5千円追加し、総額を133億5,445万2千円とする内容で議会全会一致で可決された。特に、今年は物価高や生活費の負担が町民に影響を与えている背景もあり、慎重な意見が求められた。
また、国民健康保険特別会計補正予算(第1号)や後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)についても、全会一致で原案通りの可決となった。特に後期高齢者医療に関する予算は、地域の医療環境を整える重要な要素とされている。
その中で、幡野美智子議員が提出した発言の取消申出も許可され、その発言内容が事実に反していたことが指摘された。これにより、議会は透明性と正確性を重視し、議員の信頼性を保持する意義を再確認している。
さらに、新西和医療センターの機能充実についても意見書が提出され、地域住民が安心して妊娠や出産ができる医療環境の整備が強く求められた。特に、地域には分娩可能な施設が少ない状況であることから、周産期医療の体制を整える必要性が指摘されている。
平井康之町長は閉会の挨拶において、全ての案件が原案通り可決されたことに感謝を述べ、今後も王寺町の発展に向けた協力を要請した。そして議会の運営が円滑に行われ、すべての議題が継続して町民の生活に寄与する形で進むことを願っていると強調した。町の公共サービスの向上と国民健康保険制度の充実が今後の重要な課題として浮かび上がっている。
定例会は無事に終了し、今後の進展に期待が寄せられている。