令和元年第3回王寺町定例会が、9月25日に開催された。
この日、議員たちは主に歳入歳出決算の認定に関する案を審議した。
平井康之町長は冒頭、出席議員に感謝の意を表するとともに、各提案に対する審議を重ねて進めるよう求めた。
特に、平成30年度一般会計については、歳入総額96億6,735万9,320円、歳出総額92億6,816万9,865円と報告する。
この結果、歳入歳出差引額は3億9,918万9,455円になり、翌年度に繰り越しすべき財源を差し引いた実質収支額は2億8,915万9,455円となった。
多数決の結果、一般会計決算は認定され、特に「地域住民のための事業が着実に実施されている」との評価がなされた。
また、国民健康保険特別会計についても、医療費抑制と社会保障の充実が求められ、歳入総額24億6,605万6,225円、歳出総額24億2,739万1,326円として賛否が分かれた議論が展開された。
賛成派は「過去の実績を踏まえた安定した運営がなされている」とし、反対派は「負担の増加が問題である」と主張した。
後期高齢者医療特別会計については、平成30年度における保険料の値上がりが課題とされ、行政側は「高齢者医療の安定支援が求められている今、持続可能な体制を築く必要がある」と強調した。
介護保険、下水道事業及び水道事業に関する計画も少数の意義が挙げられたが、最終的には各会計ともに賛成可決された。
その後、令和元年度の各補正予算や、成年被後見人等の条例整備についても一括して決議され、全体の進行がスムーズに行われた。
この日の決議をもって、王寺町議会定例会は、今後の災害対策や地域活性化に資する成果を上げるべくスタートした。