令和6年第2回定例会が6月6日、王寺町議会で開かれた。町長の平井康之氏は挨拶の中で、提案する案件は計10件であることを明らかにした。主要な報告事項には、税条例の改正が含まれる。
報告内容の中で、王寺町税条例の改正は特筆すべき項目である。平岡秀隆副町長は、この改正により、個人住民税と固定資産税において負担が軽減されると説明した。特別減税措置が国民の負担緩和に寄与することが期待されるという。町の発展と市民生活向上が目指されている。
また、王寺町都市計画税条例の改正についても言及された。こちらの改正も税負担の調整を目的としており、特例措置が新設される。これにより、住環境の改善や地方創生につながる可能性がある。平岡副町長は、「現在の評価替えが土地点に与える影響を考慮して実施する」と述べた。
さらに、王寺町の国民健康保険税条例についても報告がなされた。軽減判定所得の引上げを行い、保険税の負担を軽減することが狙いである。これによって、多くの町民が受益することが見込まれる。
その他の議題として、令和5年度一般会計予算繰越明許費の報告や監査委員の選任同意、功労者表彰の同意、補正予算、新たな塵芥車の購入契約などが採決され、異議なく承認された。特に注目されたのは、廃車となる塵芥車が20年を経て老朽化しているため、早急での新車の導入が必要との説明であった。これに関して議員からの質問も交わされるなど、市民サービス向上に向けた議論がなされた。
議会改革特別委員会からも報告が行われ、デジタル化やオンライン開催の議論が今後進められることが示唆された。議会全体が時代に対応した運営を模索していることがうかがえる。