令和2年3月4日、王寺町議会は第1回定例会を開催した。
今回の会議では新型コロナウイルスの感染拡大防止に関する報告が行われ、平井康之町長が感染拡大防止策について述べた。町長は、施設の休館や学校の休校など、迅速な対応を行っていることを強調した。
令和2年度施政方針では、教育のまち王寺の実現に向けた義務教育学校2校の整備や、リニア中央新幹線に対応したまちづくりが掲げられた。町長は「全身全霊を尽くす」と述べ、住民の理解と支援を求めた。
また、令和2年度の当初予算については、歳入歳出それぞれ126億400万円で、前年度比35.9%の増加が記録され、新たな施策の実施が期待される。特に一般会計予算が大きく増額し、町の財政に好影響を及ぼすことが見込まれている。
各特別会計の予算も報告された。国民健康保険特別会計は23億2300万円、後期高齢者医療特別会計は3億9500万円、介護保険特別会計は21億1914万円という規模で、持続可能な運営を目指す姿勢が示された。特に介護保険事業が4.6%増加するなど、高齢者向けサービスが強化されることが期待される。
町道の認定に関する項目も取り上げられ、久度5丁目の開発業者によって整備された新道路が認定され、地域の交通の利便性が向上する見込みだ。さらに、精神障がい者への交通運賃割引制度の導入も提案され、全ての障害者が平等に交通機関を利用できる環境が整うことを目指す。