令和2年第3回王寺町臨時会が開かれた。議会では新型コロナウイルス感染症対策に関する様々な案件が審議された。
平井町長は冒頭の挨拶において、政府が緊急事態宣言を解除したことを受け、町でも今後の対策について方針を示す考えを述べた。町長は、これまでの町民や事業者の協力に感謝を表し、今後も適切な対策を進めていくことを誓った。
本日の議題は、報告事項として専決処分の項目が2件、補正予算が2件、条例の一部改正が1件にわたった。特に、報第3号では令和2年度の一般会計補正予算を議題とし、平岡副町長が詳細を説明した。この補正は新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し、家計支援のための特別定額給付金事業に係る経費が含まれる。
質疑では、若林議員が特別給付金事務処理委託料の内訳について尋ねた。中井総務部長は、受付から発送までの業務を外部委託する内容であることを説明した。同議員は、専用の電話回線設置に関する提言を行い、その運用の必要性を訴えた。
続いて、報第4号では、後期高齢者医療に関する条例の改正案が審議された。この改正は新型コロナウイルスの影響を受ける高齢者医療保険の被用者に対し、疾病手当金を支給できるようにするもので、町の役割も大きいと説明された。
次に審議された議第35号の令和2年度一般会計補正予算(第3号)についても、認可されることが決まった。平岡副町長は、この補正が地域経済や住民生活支援に寄与することを強調した。小山議員は、補正予算の中で商工会に加入していない事業者への支援が不十分ではないかとの懸念を表明した。
さらに、議第6号では水道事業会計の補正予算も議決され、住民支援のため水道料金の減免措置を実施することが確認された。また、議第7号として避難行動要支援者名簿に関する条例の改正が承認され、地域防災体制の整備が図れる方針が示された。
最終的に全ての議案が原案通り可決され、平井町長は閉会の挨拶において、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応を続ける意向を示した。