令和4年12月7日に行われた王寺町議会の定例会では、舟戸町営プールの存続に向けた議論が活発に展開された。町営プールは多くの町民に愛されてきた施設であり、その役割を今後も維持する必要性が強調された。特に、教育長の中野氏は、プールが子どもたちの健全な育成や水難事故防止に寄与してきた点を挙げ、町の財産としての重要性を認識する発言をした。
しかし、プールの利用者数は年々減少しており、特に2020年以降はコロナ禍の影響で深刻な状況にある。この状況を踏まえ、プールの維持管理には年間約1000万円のコストがかかり、現在の運営を続けることが果たして妥当なのか、多くの議員が懸念を示した。教育総務部の藤岡部長は、町営プールの老朽化や修繕にかかる費用の高さを考慮し、今後は学校プールの夏季開放を進める方針を示した。既存の施設を最大限に活用しようとする努力が見られる。
また、中央公民館跡地利用に関する議論の中では、入浴施設の設置が提案される一方で、地域住民の意見が重要であることも指摘された。現状として、町内にはさくら湯などの入浴施設が存在するものの、後継者不在や廃業の可能性も懸念される。特に、住民の健康やコミュニティ形成の観点から、入浴施設の維持は不可欠であることを強調した。
このように、舟戸町営プールの存続と中央公民館跡地利用に関する提案は、町の未来に直結する重要な問題であり、今後も住民との話し合いを重ねる中で適切な方針が模索される必要がある。