王寺町の水道ビジョンに関する質問に対し、清川水道部長は現在の水道事業が直面する課題への対応を説明した。平成28年に策定された王寺町水道ビジョンでは、上水道普及率100%を維持し、老朽管の管路更新が重要な課題することを示している。現在、町内には約110キロの水道管があり、そのうちおおよそ17.4キロが更新を進めていることが報告された。
水道料金に関しては、町民からの負担軽減のため、料金の引き下げは現時点では考えていないと発言された。収益的には健全であるものの、新たな老朽管更新に多額の資金を必要としている。
更に、避難所の防災機能について、植野総務部理事は、王寺町内の小中学校5校が避難所に指定され、各学校の体育館が避難スペースとして利用されることが強調された。防災機能の備蓄に関する整備状況は、保管庫の充実や飲料水の備蓄がなされている一方,非常用発電機の設置についてはまだ課題が残ると述べられた。停電時の対応策としては、いずみスクエアに自家発電機が設置されることが計画されており、必要最低限の電力確保のための取り組みを進める思いが反映されている。
加えて、防災教育においては、地域住民との連携強化が必要であり、自助・共助の意識を育むための取り組みが続けられています。特に、子どもたちの防災教育が重要視され、さまざまな触れ合いを通じて自らの命を守る意識を強化しようとしている。
以上のような内容は、王寺町の将来に向けた防災対策や水道事業の展望を描くものとなった。合理化と地域貢献を両立させるための施策が今後求められている。