本日は、王寺町議会第1回定例会において、国民健康保険や特殊詐欺対策についての議題が討論された。国民健康保険料は、地域の住民の負担をどう減らし、平等にするかが焦点となっている。
令和元年から3年の統計によると、王寺町の介護保険料は、近隣の市町と比較して高水準にあることが明らかになった。たとえば、王寺町は第6段階の保険料負担が約10倍にのぼり、その負担は特に低所得世帯に重くのしかかるという実態がある。これへの対策として、国は所得区分をさらに細分化すべきとの意見が出た。
平井町長は、県が令和6年度に向けた保険料統一政策を進めている中で、施設の老朽化や少子高齢化の影響を考慮しつつ、公平な負担に向けた持続可能な介護保険制度の運営を続ける考えを示した。これには、更なる細分化が必要であるとの声も挙がった。
次のポイントは、最近問題となっている特殊詐欺対策である。奈良県内では、被害件数が多く社会問題になっているが、王寺町ではこの問題に対処すべく防犯電話購入補助事業を実施している。特に高齢者を狙った詐欺が増加しているため、予防策としての住民への啓発が求められている。地域内での共同体制を強化しながら、警察とも連携を図り、啓発活動を推進する方針である。監視システムやコミュニティの連携を強化し、今後も町民の安全を守る体制の強化が必要である。
最後に、教育におけるデジタル化の進展と特別支援教育に関する取り組みも進行中である。マルチメディア・デイジー教科書の導入検討についても話し合われ、これにより、特別支援教育を受ける子どもたちの学びを支援できる可能性が広がる。今後も、教育環境の整備を進め、全ての子どもの学びが保障されるよう努力する姿勢が示されている。