令和3年9月10日、王寺町議会は第3回定例会を開催しました。日程に上がった主な議案は、決算認定や補正予算に関するもので、町長の平井康之氏が挨拶を行いました。
平井町長は、本定例会に提案する案件が専決処分事項を含む24件であることを報告。当面の地方行政に関する重要な報告に議員らは真剣な表情で耳を傾けました。特に、令和2年度の一般会計や特別会計の決算は重要な議題で、歳入歳出が具体的に数値で示されました。
特に、一般会計の収入は138億2705万909円、支出は134億5216万4349円で、実質収支額が3億2148万8660円と報告されました。この報告を受けて、議会は数件の決算認定を進めることとなります。
また、令和2年度決算特別委員会の設置及び委員選任についても協議され、可決されました。この特別委員会は、各会計の歳入歳出について詳細に審査し、今後の町の財政運営に対する重要な役割を果たします。
日程の中で特に注目を集めたのが、沖縄戦戦没者の遺骨を扱う意見書についてです。
小山議員が提出したこの意見書は、過去の戦争に対する真摯な姿勢と現代時代の人権意識を反映した内容に定評があります。議会はこの意見書を全会一致で可決し、政府に対して要請を行うことを決めました。
また、コロナ禍による厳しい財政状況を受け、玉守議員が提出した意見書も採択されました。これは、国に対して地方税財源の充実を求めるもので、地方自治体が抱える苦境に対する重要なメッセージとされました。これにより、町は厳しい経済状況にもかかわらず、堅実な財政進行を目指す方針を示しました。