令和元年第2回定例会が王寺町議会議場で開催され、主要な議題が審議された。
平井 康之町長は開会挨拶において、今回提案された案件の概要を説明した。専決処分事項の報告が4件、繰越計算書が1件、表彰の同意が1件、補正予算が1件、同様に条例の改正が6件、備品購入契約が1件、道路線の廃止が1件という内容であった。
今回の定例会では多数の重要な議案が取り扱われる中、特に条例改正や専決処分が多く見受けられた。まず、王寺町国民健康保険税条例の改正については、「低・中所得者の国民健康保険税負担の軽減を図り、適正な賦課を推進する」と平井町長が強調した。さらに、令和元年度の補正予算についても、「歳入歳出をそれぞれ増額し、財政健全化に努めることが求められる」と述べた。
また、「義務教育学校の設置検討調査研究特別委員会」が設置されることとなり、長年の課題であった教育の質向上が期待される。町長は「就学前教育の一元化を図るための調査が進められる」と説明した。この内容は、過去の議会でも繰り返し議論されており、教育環境の改善に向けた一歩とされている。
さらには、日米地位協定に関する発議が行われ、「国の環境整備が未だ進んでいない現状を打破するため、国民の生命・財産を守ることが喫緊の課題である」と小山 議員が意見書を読み上げた。これに対し議会は賛成意見が多く、迅速な審議が求められる方針が確認された。
定例会では加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の設立を求める意見書も可決され、社会的な福祉の観点からも重要な措置となる。このように、議会は地域住民の生活の質を向上させるための政策を着実に進めている。
多岐にわたる議題に対し、出席した議員の意見を反映させた審議が行われ、王寺町の未来に向けた施策が展開されることが期待されている。