令和4年9月20日、王寺町議会は第3回定例会最終日を迎え、重要な案件について討議されました。
今回の議会では、令和3年度王寺町関連の決算認定が大きな課題となりました。特に一般会計の歳入歳出決算が注目され、歳入総額170億4,877万7,297円、歳出総額165億1,837万9,103円という結果が示されました。
この結果に関して、鎌倉決算特別委員長は「地域防災や子育て支援など多くの事業を計画的に実施された」と報告し、議会内では賛成意見が多く寄せられました。一方で、小山議員からは「基金を積極的に活用すべき」との反対意見も出され、生活支援の不足が指摘されました。
また、国民健康保険特別会計については、歳入総額23億9,565万8,402円、歳出総額23億8,422万3,294円と報告され、収支の健全性が主張されました。幡野議員は「加入世帯の貧困化が見られる」と訴え、高い保険税の是正を求めました。これに対して支持する意見もありましたが、反対意見も散見されました。
更に後期高齢者医療特別会計の決算については、保険料負担の重さが指摘され、反対する意見が多数を占めました。賛成側からは「安心して医療を受けるしくみが重要」との意見があり、議会内での継続的な議論が必要とされました。
下水道事業や介護保険会計の決算も承認され、いずれも議決されました。介護保険関連では、小山委員が「特にフレイル予防が進んでいる」と評価した一方、幡野議員は制度の見直しを求めました。
最後に、職員の育児休業に関する条例の一部改正が可決され、育児しやすい環境整備が進むことが期待されます。さらに、子ども医療費助成制度の拡充に向けた意見書も採択され、地域における支援策が強化される見込みです。
本議会での審議結果は、王寺町にとって重要な一歩であり、今後の施策への影響が期待されます。