令和2年3月13日、王寺町議会の第1回定例会が開催された。
本会議では令和2年度予算案を含む多数の議案が審議され、重要な決定がなされた。
特に令和2年度の一般会計予算は126億4,200万円で、前年度比で33億3,700万円の増加であると報告された。
町長の平井康之氏は予算審査において、各委員会からの慎重な審議を感謝し、議員の理解を求めると共に、将来に向けた町づくりに向けた取り組みを強調した。
この年の予算には、多くの重点施策が盛り込まれている。特に義務教育学校の新設に伴う予算計上が大きな話題となった。賛成意見の議員は、教育環境を整える重要性を訴え、「未来を担う子どもたちの学びを支えるために必要な施策である」と述べた。
反対意見には、人数が大幅に増加することに対する懸念や、教育サービスの質が低下する可能性を指摘する声が上がった。反対の立場を取った小山議員は、「巨大化する学校は一人一人への教育に支障をきたす」と警告した。
また、国民健康保険特別会計予算についても議論が交わされ、賛成の声がありつつも、保険税の引き上げが必須であるとの見方も示された。幡野議員は反対意見として、「加入世帯の56.4%が税上げ対象となり、負担がさらに重くなる」と不安を表明した。
後期高齢者医療や介護保険の予算案についても審議され、概要は各委員長により報告され、これらの案件が原案通り可決されることが決定された。特に、介護サービスの充実を訴える意見が多く寄せられ、高齢者への配慮が求められた。平井町長は「高齢者が安心して暮らせる環境作りは、私たちの重要な使命である」と強調した。
議会の終結に際して、町長は「これからも町政を進めるにあたり、皆の理解と協力が必要である」と結びの言葉を述べた。これにより、一連の審議が終わり、町の未来に向けた政策が進むことが期待されている。