令和元年の9月10日に開催された王寺町第3回定例会では、合計20件の議案が審議された。
議題ではまず、「王寺町教育委員会の委員の任命同意について」が取り上げられた。
平井町長は、教育委員の東中有紀氏を任命することを提案し、過去の建設的な意見に基づき同意を求めた。
出席議員からは特に異議もなく、委員の任命同意が決定された。
次に「人権擁護委員の推薦について」という議題が提案された。
平井町長は、大西いつ子氏を引き続き人権擁護委員として推薦し、中山信廣氏の後任に小笠原武氏を推薦した。両案ともに、議員からの質疑が無く、原案の通り可決された。
続いて、平成30年度の決算特別委員会についての設置と委員の選任が行われた。
ここでも原案に対する異議はなく、可決に至った。特に、一般会計決算の認定に際し、歳入総額が96億6735万9320円、歳出総額が92億6816万9865円との発表が行われ、財政状況は健全であるとの認識が示された。
さらに、令和元年度一般会計補正予算についても、多くの補正が承認されたことが議会で確認された。
特筆すべきは、「大和川上流域における治水事業の促進を求める意見書」および「大和川流域における治水事業の促進を求める意見書」が可決されたことだ。
両意見書では、近年の気象変動による影響を受けた浸水被害の深刻さを訴え、治水事業の必要性を強く要望している。議場では地方自治法第99条に沿った意見書が提出されたが、審議には賛同が多く、意見書の採択が決定された。