令和4年第4回王寺町定例会が12月15日、議会議場で開催され、重要議案が一連の議論を経て可決された。議会の主要案件である一般会計補正予算(第6号)は、歳入歳出6784万円の追加により、予算総額は約123億9797万円となった。この予算案は、全会一致により承認された。
また、国民健康保険や後期高齢者医療の特別会計補正予算も可決され、いずれも地域の福祉向上に寄与するものとして支持を受けた。
さらに、個人情報の保護に関する条例の制定が進められ、これにより、デジタル社会を考慮した情報管理体制の確立が目指されている。特に、町民のプライバシーに配慮した内容が部分的に指摘される一方で、賛成意見も多く取り上げられた。若林かずみ議員は「個人情報の適正な取扱いの確保が重要」と強調し、法律に基づいた運用の必要性を訴えた。
また、王寺町で進行中のインボイス制度について意見書が提出され、現行の中小企業への影響を懸念する声が上がった。幡野美智子議員は「この制度は経営の負担を増大させる可能性が高い」と発言し、延期を求める内容が合意を得た。
定例会の閉会に際し、平井康之町長は、「皆様のご協力に感謝し、町の発展へ引き続き努力していきたい」と述べた。今回の決定は、今後の町の発展に寄与するものと期待されている。