令和3年3月19日、王寺町議会は第1回定例会を開催し、令和3年度の各種予算案を審議した。
議第6号の令和3年度王寺町一般会計予算は、歳入歳出予算総額がそれぞれ135億7,400万円で、前年度から9億3,200万円の増加を見込む。議長は、予算案に賛成する立場から「本年度予算は、町政の発展のため必要な投資が行われている」と述べた。反対意見も出たが、最終的には賛成多数で可決された。
さらに議第7号、令和3年度国民健康保険特別会計予算は、歳入歳出それぞれ24億8,000万円を計上。これに対しては、「県統一保険税率に向けた引き上げが続く中、所得の少ない世帯への配慮が不足している」との懸念が示され、一部から反対意見が上がったが、この予算も多数で可決された。
議第8号、後期高齢者医療特別会計予算も可決され、加入者数や保険料についても議論が交わされた。「高齢者医療制度には安定した事業運営が求められる」とし、賛成する意見が多数を占めた。
議第10号の介護保険特別会計予算では、地域包括ケアシステムに関連する施策が強調された。予算編成においては、高齢者が住み慣れた地域で自らの生活を続けられるようにすることが重要視され、多くの議員が結束して賛成した。
その他、議第11号から第18号までの特別会計予算も各部で審議され、ほぼ全てが原案通り可決された。これらの予算可決により、王寺町は新年度を迎え、さまざまな施策を推進する体制が整った。
最後に、各委員会からの報告で、来年度の予算と具体的な取り組みが一致することが皆の信頼に繋がるとの認識が示され、本会議は円満に閉会した。