王寺町では、生活困窮者自立支援法に基づく支援事業が展開されているが、その利用状況に関心が集まっている。令和3年度の実績では、生活困窮者自立相談支援事業において、王寺町からは107名が支援を受けている。
また、住居確保給付金の利用者数は12名に達しており、特に昨今の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、相談件数が増加していることで、町への支援ニーズが顕在化してきた。
これに加え、王寺町の第2期地域福祉計画が令和3年度から令和7年度を対象に策定され、町の担当課はワンストップの相談窓口を設置するなどして、より一層の福祉対応に力を入れている。そして、さらなる福祉体制の整備を目指している。
地域福祉協議会では、社会福祉士の配置を検討しており、今後も地域の支援ネットワークを強化するための取り組みを進めたい考えだ。実際、相談窓口での多角的な支援が功を奏していることが感じられる。
特に、障害者に関するニーズの拡充に向けた施策も推進されており、地域生活支援拠点等の整備が現在進められている。これらのサービスは、地域での生活を支えるための重要な機能であり、早期整備の実現が図られている。
さらに、王寺町では周辺地域との連携も強化されており、地域資源に基づく支援体制の構築が期待されている。特に、親亡き後を見据えた相談体制や、スムーズな地域生活支援のための施設整備が重要視されている。また、生活支援に向けた社会福祉士等の専門職が求められる場面も多く、今後の人材確保及び配置が不可欠である。
また、地域猫の取り組みに関する認識も重要なポイントである。王寺町では地域猫の不妊手術を支援しており、飼い主のいない猫を地域の理解のもとで管理していくことが課題とされている。今後も地域住民との連携を深め、猫に対する理解を広めていくことが求められる。
最後に、畠田駅を拠点とする町のまちづくりについても言及されている。新たな生活拠点としての機能を充実させるため、国道168号線拡幅が進められており、周辺機能の強化がされる予定である。地域住民とともに、より利便性の高い拠点づくりが進められていくことが期待されている。