王寺町議会の第2回定例会が令和5年6月15日に開催され、学童保育所に関する重要な課題が議論された。
桝田議員は、学童保育所における平日のおやつ提供について提案した。現在、学童保育では夏季休業時や学校が休みの期間に限り家庭からのおやつ持参が認められているが、平日にもおやつの時間を設けるべきだと強調した。給食がない時間帯に子どもが空腹を感じることを懸念し、全国各地の学童保育所では平日にもおやつが提供されている現状を指摘した。
国の運営指針では、子どもの成長に必要な栄養を確保するためにおやつの提供が求められていると述べ、町もこの動きに同調するべきだと主張した。更に、加入保護者からの意見を早急に調査し、導入を検討すべきとの意見があがった。
また、学童保育所の開所時間についても議論がなされた。桝田議員は学校休業期間中の開所時間を前倒しして午前7時台から開設すべきと提案した。これに対して、増田部長は現状の体制で困難な点を説明しつつも、ニーズが明確になれば柔軟に運営を見直す可能性を示唆した。
次に、桝田議員は窓開き封筒の素材についても質問した。町が使用する封筒の窓部分にはセロハンが使われており、これがリサイクルにとって煩雑な手続きをねらい、再生可能な素材への更新が求められている。南部長はグラシン紙への切り替えを計画していることを述べ、令和6年度から実施する方針を示した。
今後、町は積極的に環境に配慮した取り組みを進める意向をもっており、住民への啓発も重視している。会議の終わりには、子どもたちのより良い育成環境のための政策を迫る意見が相次いだ。