令和2年12月15日、王寺町議会は第4回定例会の最終日を迎え、各議案の審議が行われた。
この日、議会では令和2年度の補正予算が全て原案通り可決された。特に一般会計の補正予算(第9号)では、歳入歳出予算総額に約2億5400万円の増額を含み、総額は166億6593万円となる見込みであると、北村総務文教常任委員長が報告した。
また、国民健康保険特別会計と後期高齢者医療特別会計の予算も可決されたことが確認された。国民健康保険特別会計(第2号)は277万3000円の増額、後期高齢者医療特別会計(第1号)は245万4000円増額され、それぞれ23億3077万3000円、3億9745万4000円となった。
さらに、新たに制定される「王寺町まちづくり基本条例」においては、地球環境問題や人口減少に取り組むための基本的な方針が示されることとなった。これにより、町民、議会、行政の協力によるまちづくりが強化される見込みである。北村委員長は、「地域課題の解決には協働が必要」と強調した。
その他にも、空調設備改修工事やGIGAスクール学習用端末等の購入契約に関する議案も可決されました。これに伴う契約額についても、各委員長から詳しい説明が行われた。特にGIGAスクール構想に対応するため、児童生徒や教員用の端末など計2170台を整備されることが確認され、子どもたちの教育環境の充実が期待される。
さらに、意見書案として、少人数学級の実現と特別支援学校の設置基準を求める提案があり、これも賛成多数で可決された。児童生徒に寄り添った教育が求められる中で、特にコロナ禍における不安解消のための取り組みが注目されている。
最後に、平井町長は、「今回の定例会は、多くの議案が可決されたことに感謝申し上げる。新型コロナウイルスへの対応に引き続き取り組み、町の発展を目指して全力を尽くす」との閉会挨拶を行い、全ての審議が終了した。