王寺町の婦人活躍推進を目的とした特定事業主行動計画が進行中である。令和3年3月31日までの計画期間を迎え、女性職員の登用や職場環境の改善が求められる中、最近の成果が見られていることが報告された。特に管理職の女性比率が18.6%から28.2%に上昇し、目標の25%を超える結果が得られた。同時に、時間外勤務の問題が依然として解決されておらず、年間平均310時間を超え、今後はこの改善が急務とされている。
時間外勤務の削減と年次有給休暇の取得促進が求められるが、特に家事や育児、介護といった責任を共有する環境の整備が必要とされる。制度の周知や意識改革が進む中、研修を含む男女問わずスキルアップの機会が増えることが期待されている。
公共交通について特に藤井地区のデマンドタクシー導入の提案がなされており、交通権の保障に向けた具体的な施策も検討される。王寺町はタクシー優待券の制度を充実させつつ、市外の事例と同様の交通手段としてデマンドタクシー導入が求められる。
また、新型コロナウイルス感染症による社会的影響を受け、町営住宅の活用が議論されている。コロナ禍での住宅困窮の解消策として、町営住宅の入居条件の見直しや、国からの指導に基づいた優先入居が提案されている。
特にデマンドタクシーの導入や町営住宅の活用については、町民からのニーズを固めていく必要があり、今後の取り組みとして住民への情報提供や、地域特有の施策が重要となることが強調された。