奈良市議会は令和元年12月16日に開催された定例会で、55件の議案を一括して審議した。
特に重要な議題として挙げられたのは、令和元年度奈良市一般会計補正予算に関する議案である。
議会では、九里雄二君(補正予算等特別委員会委員長)が報告を行い、補正予算の必要性や具体的な内容について説明を行った。
質疑が行われる中で、議案第120号の奈良市体育施設条例の一部改正については、使用料の改定について意見が相次いだ。
特に高齢者の健康支援に関する観点から、使用料引き上げに否定的な意見が存在した。
また、議案第118号の市民参画及び協働によるまちづくり条例の一部改正に関しては、地域自治協議会の設置に関する期待と懸念が両者から示され、設置の推進について議論が行われた。特に、地域における自治体の役割が強調され、地域の特性を考慮する必要性が指摘された。
請願に関しては、平城西中学校区における施設一体型小中一貫校計画に対する懸念が挙がり、地域住民との対話が重要とされる中で、2つの請願が不採択となった。このことに対しても議会では賛成派と反対派の意見が分かれた。
最後に仲川元庸市長は、議会からの様々な意見を受け、行政としての方針を明確にした上で今後の行財政改革に向けた取組を推進する意向を示した。