令和3年12月6日に開催された奈良市議会定例会では、主に予算や法令改正に関する結論が議論されました。
特に、令和3年度奈良市一般会計補正予算が議題として取り上げられました。榎本博一議員は、予算案について、多くの市民が困窮している現状に触れ、経費の節減が必要であると発言しました。市長の仲川元庸氏は、支出の見直しとともに、市民支援を通じた次年度の計画に反映させる考えを明らかにしました。
また、榎本議員は、奈良市の教育環境についても言及しました。特に、子どもたちが安全に学べる環境整備の重要性を強調し、現在の学校の施設改修状況に懸念の声を上げました。教育部長の増田達男氏は、トイレ改修工事の計画について説明し、来年度に向けた予算化に取り組む意向を示しました。
さらに、街の通学路についても意見が交わされました。特に、指定通学路以外の道の安全確保の必要性が再確認され、榎本議員は、所有権の異なる道路に対する安全対策の必要性を訴えました。それに対し仲川市長は、必要な安全対策の検討と予算計画を進める考えを述べました。
また、議会では不妊治療やフードバンク事業についても議論が行われました。特に不妊治療助成に関しては、来年度からの制度拡充を受けることが期待されています。さらに、生活困窮者への支援策としてのフードバンク事業も引き続き注目されており、関係団体との連携強化が求められています。