令和元年奈良市議会の臨時会が7月22日に開会された。
この会議では、本庁舎耐震化事業に関する補正予算案が主要な議題として取り上げられた。本補正予算の総額は32億2900万円であり、具体的には今年度が12億8300万円、次年度が19億4600万円とされている。これには耐震工事に伴う執務場所の移転経費や内装改修にかかる費用が含まれている。市長の仲川元庸氏は、「議員の皆様からの様々な意見を真摯に受け止め、慎重に検討した結果、この補正予算案を提案した」と述べた。
また、議会内での報告も行われ、本庁舎のあり方検討特別委員会の正副委員長が互選され、その結果、委員長に山本憲宥氏、副委員長に伊藤剛氏が選出された。この委員会は議会の今後の方針に影響を与える重要な役割を担うことが期待されている。議長の森田一成氏は、確認を行った上で「本日はすべての議題に時間をかけ、慎重に進めていきましょう」と述べた。
議案熟読のために緊急動議も提出され、会議の休会が決まり、審議は24日に再開されることとなった。議員たちは、耐震化を含む本庁舎計画が市民の生活に与える影響を真剣に考えており、意見を持ち寄る姿勢が見受けられた。市民の安全と利便性を確保するための施策として、この補正予算が重要な役割を果たすことが期待されている。