令和3年度奈良市議会12月定例会が12月3日に開催され、議案を一括議題として質疑が行われる。市長の仲川元庸氏、教育長の北谷雅人氏に対して多くの質問が投げかけられた。中でも、令和3年度補正予算に関する質問が多く、地方創生臨時交付金の活用や新年度の予算編成方針について具体的な案が求められた。
自民党の塚本勝議員は、国の令和3年度補正予算が新型コロナウイルス対策にどのように影響を与えるのかを質問。新たに追加される地方創生臨時交付金の活用状況を市長が説明した。市長は、「国の補助金を活用し、市民生活を支援する事業に充てていく」と強調した。
さらに、塚本議員は行財政改革についても言及。市長は「職員数を適正化しつつ、市民サービスの向上を追求している」と述べた。
また、教育長の北谷氏にはGIGAスクール構想についての質問もあり、1人1台のタブレット端末の維持管理や破損対応についての議論が展開され、教育現場でのデジタル化推進が求められた。
加えて、観光についても多くの発言があり、特にコロナ禍後の旅行需要回復策として、地域の観光資源の再開発や新たな魅力の発信が必要とされている点が強調された。
最後に、医療的ケアが必要な児童についての支援策も求められ、看護師の確保が重要な課題であるとの認識が確認された。各議員による活発な質疑を経て、今後の行政施策に期待が寄せられる。