令和4年奈良市議会の6月定例会が終了した。議会では市長専決処分の報告や各委員会の委員選任についての報告がなされた。
議会運営委員会では、委員長に太田晃司議員、副委員長に九里雄二議員が互選されたとのこと。さらに、常任委員会の全員から辞任願が提出され、新たな委員が選任されることが承認された。
常任委員会の正副委員長は、新たに田畑日佐恵議員が総務委員会の委員長に就任し、副委員長に阪本美知子議員が選ばれたことが報告された。また、観光文教委員会、厚生消防委員会、市民環境委員会、建設企業委員会に関してもそれぞれの役員が互選されたことが発表された。
市長の仲川元庸氏は、日程に上程された市長専決処分に関する報告を行った。この処分は東九条町における市道と横断側溝の段差で発生した歩行者の転倒に関する賠償に関するものである。議長は質疑を求めたが質疑応答は行われなかったため、報告は承認された。
さらに、議案第61号及び第62号の監査委員の選任についても提案され、横井雄一議員と藤田幸代議員がそれぞれ選任されることで議会は全会一致で同意した。
陳情第9号に関しては、中国共産党による臓器収奪の即時停止及び人権状況の改善を求める意見書の提出が議題に上がったが、詳細な議論は特に行われなかった。議長による閉会中継続調査申出の了承も得られ、今後の調査が続けられることとなる。
閉会にあたり、仲川市長は新たに選任された役員や議員に感謝の意を表し、今後の地域活性化や企業版ふるさと納税制度の活用によるプロジェクトの推進について明言した。これにより、市政発展に向けた取り組みの一環として、企業との連携強化が掲げられた。
本定例会は、与野党一丸となって慎重に審議された案件が原案通り承認され、議会の円滑な運営が行われたことが評価されている。