令和2年11月、平戸市議会の臨時会が開催された。今回の会議では、報告や条例議案が審議され、重要なトピックがいくつか取り上げられた。
まず、山内清二議長が開会の挨拶を行い、議事日程が進行された。議長は出席議員が定足数を満たしていることを確認した後、議会運営委員会の結果に基づき、会期が1日間であることが決議された。
市長の黒田成彦氏は、臨時会の開催に関して出席議員に感謝の意を示した。続いて、秋の叙勲や県民表彰についての報告がなされ、複数の市民が受賞したことが伝えられた。特に、前平戸市議会議員の川上茂次氏が旭日章を受賞したことは、市にとって重要な出来事であった。
さらに、黒田市長は市内の全14地区中13地区に設立されたまちづくり協議会についても言及した。平戸小学校校区では近く設立総会が開催される予定であり、市全体での協働によるまちづくりが推進される方針である。この取組は、持続可能な集落機能の維持に寄与することが期待されている。
次に、自動車道の建設促進に関し、黒田市長は平戸市の要望活動について詳しく報告した。特に、長崎県選出の国会議員や行政関係者に対して地元の熱意を伝え、松浦佐々道路の早期完成を願う姿勢を強調した。
続いて、会議では報告第8号および第9号が審議された。報告第8号では、公用車による物損事故の賠償と和解について、報告第9号では台風による物損事故に関する賠償が説明された。両報告ともに質疑はなく、報告済みとされた。
議案第91号については、職員の給与に関する条例改正が提案された。人事院勧告を受け、期末手当が引き下げられる内容であり、詳しくは各職員や議員の支給月数が見直されることが説明された。議案についても質疑はなく、原案通り可決された。
また、黒田市長は、防災や新型コロナウイルスに対する取組も報告した。台風による損害状況や、コロナ禍による税収減少に関する懸念が述べられた。特に、新型コロナウイルスの感染拡大が第3波を迎えたとの情報が伝えられ、市民に対して感染症対策への協力が求められた。
最後に、市長は閉会の挨拶を行い、議員に健康に留意して活動するよう励ました。臨時会は、全日程を無事に終了し、閉会に至った。