令和4年6月、平戸市議会定例会が開会され、今期は報告9件、承認7件、条例1件、補正予算1件を含む合計18件が審議される。議会運営の円滑化に貢献するための定例会は、会期が12日間と決定。
議長の山田能新氏の挨拶の後、市長の黒田成彦氏が提案理由を説明し、主な報告が行われた。特に、5月28日に行われた三浦按針ことウィリアム・アダムスをしのぶ行事や、新たに開始されたキャッシュレス決済ポイント助成事業などが注目された。
三浦按針に関しては、平戸の歴史的重要性を再認識し、継続的な情報発信に取り組む意向が示された。市長は、初めてスマートフォンを購入する65歳以上の市民に対して、2万円分のポイントが助成されることをアピールした。これにより、非接触型決済の普及とデジタル社会への対応が期待される。
次に、観光振興を図るため、特割宿泊キャンペーンの使用期間が延長され、6月30日まで全国を対象としたキャンペーンを行うことが報告された。これは観光業の促進と地域経済の活性化を目的とし、市内外からの観光客の誘致につながるものとされる。
加えて、観光情報発信を強化するため、スマートフォンアプリLINEを活用した新たなサービスを開始することが発表された。観光名所や飲食店の情報提供を行い、観光客の利便性を向上させることに貢献する狙いがある。これにより、実際の観光体験を充実させる試みが進められる。
さらに、長崎県と連携してご当地グルメの開発が進行中であり、平戸ジビエ南蛮カレーの創出が地元の特産品として新たに認定された。地元食材を使ったグルメ開発は、観光促進の一環として重視されており、地域の魅力を発信する努力が続けられている。
最後に、6月12日には西九州自動車道建設促進大会が開催されることが報告され、地域住民の交通利便性向上が期待されている。各議案については、各担当部長から詳細な説明がなされ、質疑応答を経て審議が行われる。
平戸市の議会では、地域の特色を生かした施策の継続と新たな取組みを進めており、住民の福祉向上を図っている。今後の活動に期待が寄せられる。