令和元年11月、平戸市議会臨時会が開催された。議会は午前10時に開会し、議長の大久保堅太氏が会期を1日間と決定した。
市長の黒田成彦氏は、会議冒頭に台風19号による被害について言及した。記録的な大雨によって、東日本で甚大な被害が発生している状況を憂慮し、災害の犠牲者への哀悼と復旧を祈った。市長はさらに、秋の叙勲での受章者についても報告し、教育功労の浦川俊介氏が瑞宝双光章を受賞したと強調した。
また、平戸市福祉健康まつりが開催され、4,800人が訪れたことを報告した。福祉の理解促進を目的としたイベントには、講演やアトラクションが組まれ、市民の関心を集めた。西九州自動車道の建設促進活動も行われ、関連する国会議員と面会し、地元の熱意を伝えた。
特に注目されたのは、11月1日から開催される亀岡日記寄贈品展だ。江戸時代の貴重な史料として評価され、平戸松浦家との関連が示されている。市長はこの展覧会が市民に歴史への理解を深める機会となることを期待している。
世界文化遺産に登録された春日集落の棚田ライトアップや、第6回ANJINサミットの開催も市町の話題として挙げられた。これらのイベントは、地域の魅力向上に寄与することを目的としている。
開会に際し、財務部長の村田範保氏からは、令和元年度平戸市一般会計補正予算の説明が行われた。台風災害復旧費のため、歳入歳出それぞれ2,450万円を追加し、予算総額は295億947万6,000円となる。
その後、議長の辞職願が提出された。大久保堅太議員は心情を込めて感謝の意を述べ、後任の山内清二議員に議長の職が引き継がれることとなった。新副議長に山本芳久氏が選ばれると、場の雰囲気は一変した。新体制での議会運営がスタートする。