平戸市の令和5年6月定例会において、多くの重要な議題が議論された。
吉福 弘実議員は、ふるさと納税の寄附金の現状及び使途について質問をした。昨年の寄附金は約8億円に達し、特に、特産品による返礼が大きな役割を果たしている。寄附の中には、「市長にお任せ」という形での寄附もあり、寄附者の愛着や関心を基にした使途が提案されていることがわかった。
また、市長は平戸インターチェンジの開通について、地域経済や観光促進に期待を示した。その上で、平戸市への交通アクセス改善によって観光客の増加、農水産物の輸送コスト削減、企業誘致の助けになるだろうと述べた。
交通安全面においても取り組みが強調された。新しいバイパス開通に際し、地域住民の通学路の安全確保策が求められ、学校側の見守り活動や交通安全教室の実施についても詳細が説明された。特に、平川線の歩道整備が急務とされる中、地域との協力が重要であるとも議論された。
農業政策については、新規就農者の支援が施されており、特にアスパラガスとイチゴが新たなビジネスとして注目されている。新規就農者の育成だけでなく、農協などの生産部会との連携が強調され、彼らの成功を支える体制の重要性が議論された。
最後に、公共事業や企業団体との連携により形成される経済圏の構築が、平戸市の持続的な発展につながるとの認識が共有された。議員たちは市の行政運営と地域経済の強化について、今後も積極的に提案していく必要があると強調した。これらの取り組みを通じて、平戸市の発展を担う人材を育成し、底上げを図っていくことが求められている。