令和元年6月の平戸市議会定例会が開催され、重要案件が取り上げられた。
まず、全国市議会議長会定期総会で吉住威三美議員が市議会議員として20年の在職表彰を受けた。このことを受け、議長の大久保堅太氏は吉住議員の功績を讃えつつ、今後の活躍を期待する言葉を述べた。
また、議案審議では、福祉部長寿介護課所管の高齢者いきいきおでかけ支援事業について、申請率と利用率が低いという問題が挙げられた。総務厚生委員長の山本芳久氏は、アンケート調査を通じて事業の改善を図るとともに、本事業の周知徹底を図っていく考えを示した。
次に地域おこし協力隊導入事業が審議された。事業は寄附の集まり具合に左右されるため、この点について支援の仕組みが必要であると指摘された。事業の実施状況について係る岡部輝幸総務部長は、寄附が集まらなかった場合には支援策がないことを明言し、今後の支援対応についても言及した。
議案第49号の敬老祝い金給付事業については、77歳への祝い金支給廃止が全会一致で否決された。福祉部長は、今後の支給の見直しが必要であるとの見解を示し、改正案の提出を予定していることを述べた。
幼児教育無償化事業に関しては、国が進める無償化の流れに対し、平戸市でも副食費まで無償化を進める方針が確認された。この対応について、こども未来課は広報活動の強化を図り、保護者への周知を進める旨を明らかにした。
さらに新たに上程された議案第52号では、平戸市固定資産評価委員の選任が委員会付託を省略して審議され、原案通りの可決が行われた。
最後に、議長の大久保氏は、平戸市の今後の教育行政において高等教育機関の誘致が重要であり、地域の人材育成に寄与したいとの意気込みを語った。また、渇水状況に対する取り組みや災害対策の強化も呼びかけられた。