令和5年11月、平戸市議会臨時会は議長の山田能新氏の開会挨拶によりスタートした。
本日の議題には、会期の決定や各種議案が含まれている。
その中でも特に注目されるのは、平戸市病院の厳しい医師確保問題である。
市長の黒田成彦氏は、医師不足が慢性化している現状を報告し、県との連携で医師派遣計画を進めていることを強調。これにより、令和6年から市民病院に医師が派遣される見込みだという。この情報は地域住民にとって希望の光となるだろう。
また、議案第82号では職員の給与条例が修正されることが確認された。
この条例改正は、人事院勧告に基づくもので、支給率の誤りが発覚したことが原因であると説明された。
野口雅文総務部長は「多く支給してしまった勤勉手当について、適正な額に調整を行う」と述べ、全力で改善に努める意向を示した。
さらに、議案第83号では令和5年度の一般会計補正予算が提案され、災害復旧や地域活性化のための支出が求められる。
924名に上る豪雨被害に対する復旧事業は急務とされています。
総務厚生委員長の松本正治氏は、「実施スケジュールをしっかりと管理していく必要がある」とし、住民の厳しい声に耳を傾ける姿勢を示した。
また、議案第84号においては、職員懲戒審査委員会の委員が新たに任命され、その選考について吉住龍三議員から民間出身者の視点を提案する意見が寄せられた。顧みて、野口部長は「選考基準に行政出身者以外も含まれる」と応えつつも、今後の多様な選任方法を模索していくと明言した。
さらに、臨時会では山田議長及び神田副議長の役職辞任が承認され、新しい議長の松本正治氏と副議長の池田稔巳氏が選出された。
松本議長は「市民との距離を縮め、オープンな議会を目指す」と抱負を語り、議会運営への協力を求めた。
この臨時会における議題の数々は、平戸市が抱える課題に対処するための重要なものであった。市民生活の安定を図る市議会の活動は、今後も地域の発展に寄与することが期待される。