令和3年6月定例会が開かれ、幾つかの重要議案が審議されました。
特に注目されるのは、令和3年度平戸市一般会計補正予算に関する承認です。これは市民生活や経済状況への影響を考慮したものとされ、特にコロナ禍の影響を受けた生活困窮者を支援するための施策が含まれています。
新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い、生活困窮者支援金制度が設けられ、支給対象者や金額についての説明がありました。福祉部福祉課の職員は、単身世帯での支給が月額6万円、2人世帯で8万円、3人以上で10万円とし、計18世帯が対象となる見込みだと述べました。これに対し議員からは、より広範な支援が必要ではとの意見が上がっています。
また、旧平戸市立中津良小学校の1階部分の無償譲渡も議題に上がりました。保育施設としての活用を前提とし、要望があった場合の対応について、元は譲渡先に解体や管理の責任が問われるとの説明がなされました。市が解体費用の一部を負担することが示唆されたことについても、今後の課題となりそうです。
議案第55号では、平戸市の地域活性化起業人活用事業が可決され、特に観光協会の組織強化に力を入れるべきとの意見が多くありました。新型コロナウイルスの影響で観光業は大きな打撃を受けており、これをきっかけにより一層の支援が期待されています。
最後に、平戸城のライトアップ改修工事についても議論が行われ、来月からの点灯開始予定について市長からの報告がありました。この工事は地域の観光促進へと繋がるものであり、期待が寄せられています。市内の観光名所としての平戸城が、青と白の光で彩られることにより、訪問者が増えることが期待されています。
議議会の最終的な決定を受けて、これらの議案が承認され、今後の施策に影響を与えることになるでしょう。市民の生活を支える取り組みや観光活性化施策の充実が求められています。