平戸市で行われた令和4年6月定例会において、松尾実議員から高等教育機関の誘致についての質問があった。
その中で高等教育機関誘致の取り組みとその結果について、黒田市長は、平戸市の人口減少抑制策として、地域に必要な人材育成を目指したが、設置者となることが難しいとの判断から、一旦白紙にしたことに言及した。
具体的には、農学系の大学を誘致するため、県内の学校法人と意見交換を行い、設置基準や審査基準をクリアできる状況に無いとして、設置を見送った。国の教育審議会の方針を受け、地域のニーズや住民の意向を反映させた形で、再度高等教育機関との連携が期待される。
また、大学と連携した地域振興には、長崎県立大学や長崎国際大学に加え、筑紫女学園大学との協力が進められている。適切な維持管理に努め、イメージのある農業研修なども行われていることが報告された。
特に、平戸の魅力発信や、農業経営に関わる人材育成は、今後の重要な課題として挙げられた。
一方で、針尾直美議員は、平戸市の公園整備と維持管理についても言及。
市内の公園計画が多様化している現状において、遊び場のニーズは高まっている。学校が増える一方で、多くの市民が利用しやすい公園整備を求める声は大きく、また、地元の維持管理が守られている点において、協力体制の強化が求められる。
議会では、出席した部長から公園の設置状況や苦情、そして遊具の維持管理に関する状況が詳細に説明された。公園の安全管理や維持管理については、職員による定期点検が実施されている一方、地元の協力も得ながら、数々の要望が寄せられていることが強調された。
また、今後の計画において公園利用者の満足度を60%に引き上げるための施策が入念に検討されるべきとし、その実施に向けただちに動く必要性があるとされる。市としては、地域との連携を深め、人々が集まる公園を目指してさまざまな支援を提案するとはっきり答えた。