12月定例会が開催された平戸市議会で、決算特別委員長の近藤芳人氏は、平成30年度の一般会計の決算状況に関する報告を行い、重要な財政指標について分析を行った。
報告によれば、歳入総額は252億983万5,000円、歳出総額は245億2,844万7,000円となり、実質収支は約2億8,191万8,000円となっている。特に、財政健全化計画の成果が出ていることが示された。借入金の早期償還や特定目的基金が増加した結果により、財政状況は良好だが、経常収支比率の悪化が懸念される。
近藤委員長は、「この厳しい状況を受けて、今後は健全な行財政運営を求める」と指摘した。一方で、決算特別委員会では16の議案が審査され、すべてが認定された。特に、議案第53号、平成30年度一般会計決算認定は無事に承認され、今後の市の政策に生かされることが期待されている。
また、会議では自主防災組織の育成も重要なテーマとして取り上げられた。委員からは、「地域防災の中心には自主防災組織が位置づけられているため、より強化することが急務である」との意見も出た。行政の対応としては、自主防災組織の会長などに防災士を配置し、地域防災のリーダーとしての育成を進める方針が示された。