平戸市の令和3年9月定例会が開催され、様々な議題が審議された。
主要な内容として、一般会計補正予算や令和2年度の決算認定が行われ、特別会計や事業会計についても質疑が行われた。議会では特に、押印廃止に関連する条例改正に関する質疑が注目を集めた。
大久保堅太議員は、「押印廃止の条例について、他の自治体の動向を踏まえた対応を求めた。」と発言した。これに対し、総務部長の岡部輝幸氏は、押印廃止を必要とする様式は1,753件あり、そのうち551件が見直し対象外であることを説明した。さらに「押印の廃止方針については、各自治体によって対応が異なる」と強調した。
また、議案第81号に関しても議論が交わされた。市営キャンプ場の民間導入を巡り、吉住威三美議員は「民間導入にあたってのメリットを問うた。」野口雅文文化観光商工部長は赤字運営の実態を説明し、「民間の活力を生かすことで、利便性の向上が期待できる」と述べている。
此外、「令和3年度一般会計補正予算」の提案もあった。この補正には、8月の豪雨による災害復旧関係の予算が含まれ、歳入歳出それぞれ約2億7,800万円が追加される見込み。財務部長の村田範保氏は、必要な一般財源を補填するための流用について説明した。
この他、決算特別委員会の設置が決定され、田島議員が委員長に、小山田議員が副委員長に互選されたことも伝えられた。議会の進行に対する他議員の視点や意見も真摯に受け止められている。
最後に、自主防災組織との連携強化についても議論され、消防本部の意見として、地域防災力の向上が求められる中、消防団と自主防災組織の連携の必要性が示唆された。議長の山内清二氏は、本日の議事を終了し、次回の会議を予告した。