令和5年9月定例会が開催され、重要な議題が取り上げられました。
主な焦点は、来年迎える鄭成功生誕400周年に向けた各種事業と観光施策、及び障がい福祉に関する指針です。特に、鄭成功の功績を称える事業は市民の熱意を期待されており、新たな観光資源としての価値も注目されています。
綾香良浩議員の質問に対し、市長の黒田成彦氏は、本年の鄭成功まつりが4年ぶりに台湾から関係者を迎え、多くの市民が参加したことを強調しました。特に、媽祖行列や子供たちのダンスは好評で、来年の祭りへの期待が高まります。市長は、地域一体となった観光振興を実感したと述べ、さらなる国際交流と観光人口の拡大を目指す意向を示しました。
また、鄭成功まつりにおける成功と課題も議論されました。文化観光商工部長の度嶋悟氏は、4年ぶりの大規模なイベントで約500名の来場者を迎えたと報告し、特に台湾からの関係者多数が参加したことが国際交流の重要性を再認識させたとしています。しかし、来場者の駐車場不足や悪天候による対策が必要との指摘もありました。こうした経験を踏まえ、来年の400周年イベントに向けてさらなる準備を進めていく考えが示されました。
次に、世界遺産を生かした観光戦略についての議論も行われました。特に、中江ノ島や春日集落の情報発信について、観光案内板の充実が求められています。綾香議員は、これらの場所が観光客に認知されていない現状を指摘し、案内看板の設置や情報発信の強化が重要であると訴えました。文化観光商工部長は、看板設置を進める意向を示し、改善に取り組む考えを示しました。
最後に、障がい福祉行政についても質疑が行われ、特に平戸市における特別支援教育の充実が図られていることが報告されました。福祉部長の尾崎利美氏は、卒業後の雇用支援や再就職の相談機能を強化すると述べ、今後もサポートを充実させる方針を示しています。
議会では、地域の過去の事業を振り返りつつ、未来に向けた様々な施策が確認され、地域の発展に対する期待が寄せられました。特に、鄭成功生誕400周年事業は、地域一体で進めていくべき重要なテーマとされています。