令和4年12月定例会の一般質問が行われました。重要な議題として、消防行政の現状と長崎IR開設に向けた平戸市の取り組みが浮き彫りになりました。
消防行政については、特に離島である度島における火災の影響が焦点となりました。市長の黒田成彦氏は、10月に度島で発生した火災の事例を挙げ、常備消防機関の不在がもたらす危険性に言及しました。消防団員や地域住民が協力して消火活動に当たり、その迅速な対応が周囲への延焼を防いだことを評価しつつも、地域の安全管理体制への不安が高まっていることを強調しました。消防長の本山繁治氏は、火災後の検証や安全管理の強化に努める意向を示しました。
次に、長崎IR開設に向けての平戸市の取り組みについても言及されました。観光商工部の度嶋悟部長は、県内の食材を扱うアンテナショップの運営状況を説明し、地産地消の重要性をアピールしました。特に、農水産物のブランド化を進める必要性を強調しました。
また、平戸市には多くの観光資源があり、これらを活用していくことが必要であると訴えました。市としては、平戸産の特産品をPRし、観光客に向けたブランド戦略を立てていく考えであるとしました。特に、紙漉の里の水車を活用した精米事業や、地元の特産物とのマッチングに期待を寄せています。いずれも生産者との連携が不可欠で、地域ブランドの発展につなげる必要があることが強調されました。
最後に、女性活躍推進の現状では、市の取り組みが評価されつつも、登用率はまだまだ低いとの見解が示されました。多様な職場環境を整備し、育成、教育訓練が求められる中で、具体的な数値目標が必要だとしました。特に市長は、今後も女性が職場で活躍できるような環境を整備し、市民の期待に応えられるよう努めることを再度強調しました。
また、地域おこしや観光資源の活用が提案される中、市民参加が重要であると再確認されました。市としてのアクションを通じて、市民が直接関われるプロジェクトを進めていく意義が強調されています。今後の進展に期待が寄せられております。