平戸市の令和3年3月定例会において一般質問が行われ、特に特別支援教育への新たな取り組みが注目された。
松尾実議員は、佐世保特別支援学校北松分教室の小学部と中学部について質問を行った。新たに開校されるこの学校は平戸市の障害を持つ児童生徒にとって、安全で適切な教育環境を提供すると期待されている。特に、長距離通学を強いられてきた児童たちが地元の学校に通えることは、保護者にとっても嬉しいニュースである。
この開校は、松尾議員が肢体不自由の児童を持つお母様からの相談を受けて始まったものであり、議員の要望が実を結んだ形である。そこで市長の黒田成彦氏は、開校の経緯や今後の展望について詳しく説明した。特に、他の地域との交流促進により、さらなる理解と支援の輪を広げたい意向も示した。
次に松尾議員は、ハザードマップの作成について言及。中小河川の洪水リスクを把握するために必要な施策とし、地域住民を守るための取り組みを強調した。市内の二級河川約350河川に対して、国もサポートする方針となっており、備えを進めていく必要性がある。
また、公衆トイレの管理状況についても松尾議員は質問し、市民の利用状況が本市の観光に与える影響について言及した。特に、観光客の多い地域では、質の高いトイレの設置が求められる。市はすでに洋式化への取り組みを進めており、これに対する地元住民の期待も高まっていることが伺える。
最後に、ゼロ予算事業について質疑が行われ、議員たちは市民サービス向上に向けた工夫を求めた。これらの議論を通じて、平戸市の地域振興策がさらに具体化することが期待される。