令和5年9月平戸市議会定例会が開催された。
議長の山田能新氏が開会を宣言し、会期や監査報告、委員会の行政視察結果の報告などが行われた。また、重要議題である令和4年度の一般会計決算についての審議がメインの焦点とした。
市長の黒田成彦氏は、令和4年度の一般会計決算の概要をもって、議員に向けて細かく説明を行った。歳入総額は2.6億円減となり269億円、歳出も259億円と減少した。特に、決算剰余金の増加と財政構造の健全性について強調した。特に、前年度よりも実質収支が5億8,617万円の黒字である旨を述べ、安定した運営が続いていると述べた。
令和5年度についても、普通交付税の約4割を国に依存しているということから、財政運営の見直しや自主財源の確保が重要であると指摘した。特に、普通交付税の較差に対して、減少傾向がみられ、国の政策動向に注意を要することが伺える。
また観光業の回復について、市長は新型コロナウイルスの影響の中でも、観光客数が前年から増加しているとの報告を行い、「特割宿泊キャンペーン」の効果を紹介した。更には、中国南安市の中学生受け入れや、観光地の清掃活動に関する報告もあり、多方面で地域活性化に取り組んでいることを強調した。
続いて、4件の法人関連報告や教育に関する管理・執行の状況も報告され、各業界、業務運営の透明性を求める意見が飛び交った。特に、教育次長の鴨川恵介氏からは、教育委員会の活動についても発表が行われ、教育改革や地域文化活動の重要性が再確認された。
議案の審議において、職員定数の見直し、特に交通船事業における職員増員を行う議案についても注目が集まり、意見交換が活発に行われた。結論的には、無事に全ての議案が上程され、審議は次回へと持ち越された。特に、コロナ禍に兵力した住民支援といった具体的な施策への期待が寄せられた。今後の会議での論議が待たれる。