令和3年12月の平戸市議会定例会が、午前10時より開会した。
議長の山田能新氏が開会を宣言し、出席議員が定足数を満たしていることを確認した。「本日より20日までの15日間」とする会期が決定した。
続いて、議案第17号から議案第134号までの34件の議案が一括上程され、議案について市長の黒田成彦氏が提案理由を説明した。市長は、承認を求める件数として、条例議案8件、予算議案3件、事件議案22件を挙げた。新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に関する報告が行われた。国が示した方針に基づき、18歳以上で2回目接種完了から8か月以上が対象となる方針を明らかにした。
市は12月より医療従事者への接種を開始し、来年1月以降には接種を進めていくとしている。さらに、県内の医師会や医療機関との連携を強化する意向である。
また、11月に開催した平戸オランダ商館のナイトミュージアムについても報告が行われ、アートフィルムやポルトガル映画、オランダ映画を上映したと伝えた。特に夜の商館がライトアップされたことで、多くの来場者が楽しんだ。
次いで、議案説明に移り、補正予算について村田範保財務部長が説明した。今回の補正予算には、子育て世帯への臨時特別給付金が関連しており、歳入額に約2億1,772万6,000円を盛り込み、総額258億8,160万6,000円となっていることが強調された。
議案第102号の組織改編に関する条例改正については、総務部長の岡部輝幸氏が説明し、まちづくり推進班の設置など、新たな支援体制を整備する旨が述べられた。また、国民健康保険税条例の改正案では、子育て世代の負担軽減策として均等割の軽減が具体化される。
特に、終了した議案の中には志々伎町のへき地保育所閉園の件も含まれており、近年の入所児童数の減少を受けてのもので、地域社会との調整を経た結果であったと報告された。
本定例会では、新型コロナウイルス対応や地域の文化振興、財政関連の議案が幅広く取り上げられる意義があり、引き続き効率的な行政運営を図る姿勢が強調されている。