令和3年9月、平戸市議会定例会が開催された。議事においては、会期の決定と報告事項が重点的に取り上げられた。
まず、本定例会の会期は、今日から27日までの27日間とした。議長の山内清二氏は、出席議員の整ったことを報告し、会議は順調に進んでいることを強調した。
市長の黒田成彦氏は、大雨によって引き起こされた被害について報告を行った。8月11日から降り続いた降雨は、県内各地に甚大な影響を及ぼしたことから、市は対策に全力を挙げると述べた。特に、大川原町での通行止めなどが発生したことを踏まえ、避難所の開設も行った。市は今後、災害復旧の取り組みを強化し、台風シーズンに備える姿勢を示している。
次に、新型コロナウイルスのワクチン接種についても言及された。65歳以上の高齢者の接種はほぼ終了し、64歳以下の市民への接種が進行中であることに触れ、国の提言による加速化により市民へのワクチン接種を9月までに終える見込みであるとした。ワクチン接種を支える医療機関への感謝の意を表すため、平戸城をブルーにライトアップすると発表した。
コロナ感染防止策として、長崎県が飲食店やイベント等に対する営業時間短縮を求める要請に対して、協力金支給の承認が求められている。また、特割宿泊キャンペーン事業の停止により、宿泊業者への支援は今後の感染状況に応じて再開を図りたいと述べた。
財政状況についても報告があり、令和2年度一般会計決算の黒字が確認され、市債の繰上償還などの取り組みにより,各指標が基準を上回らないことが明らかにされた。市長は、健全な財政運営と、引き続き効果的な行財政改革の重要性を強調した。
この他、議案として多数の条例改正が提案される中、職員の服務に関する押印の見直しや観光業を支援するための条例改正を行うことも述べられた。新たな取り組みとして、民間資本の活用による施設運営の効率化を目指すこと、地域デジタル化推進費の創設に触れた。また、過疎地域の持続的発展計画の策定についても触れ、地方創生に向けた取り組みを強化する意向を表明した。