令和3年6月定例会では、井元宏三議員が環境問題と産業支援に関する一般質問を行い、特にプラスチック製品、特にストローの使用制限について言及した。環境問題は日本国内だけでなく、世界的に重要視されている。プラスチックストローに関しては、その便利さから多くの人に使用されているが、海洋流出による生態系への影響が懸念されている。市長の黒田成彦氏は、環境問題を特に重要な課題であるとし、再生可能エネルギーの推進や市民の節電・省エネルギーへの取り組みを進める方針を示した。さらに、井元議員は、平戸のかまぼこ業界における伝統的製法と環境配慮の両立についても言及し、市としての具体的支援策が必要であることを訴えた。これに対し、野口雅文文化観光商工部長は、県内のかまぼこ製造業者との話し合いを通して、環境に優しい製造方法を模索していると応じた。
また、教育行政に関して、井元議員はハイブリッド型授業について問及し、学校が提供する教育の質の向上や、平戸市の教育水準の向上に寄与する必要性を強調した。これに対し、市教委はICT機器の導入やハイブリッド授業による授業改善を進めていると発言した。
さらに、消防行政の話題では、消防団員の確保に向けた提案が行われた。特に、運転免許の要件変更により、消防団活動の運営に影響を及ぼす可能性が指摘された。松尾実議員は、運転に関する特典を設けるべきと述べ、市が消防団への支援を強化すべきであると訴えた。
最後に、AEDの設置状況や地域防災に対する施策の重要性も若干名の議員から指摘された。今後は、AEDの設置場所やその使用方法についての周知が必要であるとの意見が多く寄せられた。