令和元年9月の平戸市定例会では、重要な議案の議論が行われた。
特に注目されたのは、「議案第92号 公有水面埋立免許出願に係る意見について」の訂正だ。
農林水産部長の諸藤秀法氏が、長崎県からの誤記が公文書で確認されたと説明し、埋め立て位置の誤りがあり変更を求める旨を述べた。議長の大久保堅太氏は、異議がないことを確認し、訂正の承認が決定された。
次に、承認第２号「専決処分の承認を求める」や、議案第53号「平成30年度平戸市一般会計決算認定について」の質疑が続いたが、質疑者からは特に「なし」との呼びかけが多かった。議長は、質疑を終結させ、次の日程へ進めた。この点では、市の会計状況に特段の問題がないとの評価がされている。
森林環境譲与税基金条例も議題に上がり、吉住威三美氏は、この基金の管理に必要な事項を市長が定めていない状況について質問を行った。諸藤氏は、他市の動きを情報収集しており、今後詳細を定める方針であることを伝えた。事業に対する市の姿勢にも注目が集まっている。
「令和元年度平戸市一般会計補正予算（第２号）」にかかる質疑も行われ、田島輝美氏は、譲与税の仕組みについて具体的な数字を挙げつつ問うた。諸藤氏は、市有林の面積が2748ヘクタールであることと林業就業者数が42名であることを報告した。
議案第96号では、8月豪雨による農地等の災害復旧に関連した補正予算が提案された。この補正予算では、歳入歳出それぞれに5億2,194万8,000円の増額が必要とされ、詳細にわたる説明が行われた。
全議案の質疑が終結し、次回の会議も予定通り進められることが確認された。市民との信頼関係を築くために、議会は透明性を持った作業を引き続き求められる。