平戸市議会の臨時会が令和6年1月に開催され、能登半島地震による影響が議題に挙げられた。特に、市長の黒田成彦氏は震災の甚大な被害を報告し、支援策を強調した。
能登半島で発生したマグニチュード7.6の地震によって、死者236人、負傷者1,176人が出るという深刻な被害が出ている。黒田市長は、義援金の募集や避難所運営の状況について詳細を述べ、全国知事会から職員の派遣を決定したことを伝えた。避難者の健康管理や衛生管理のために、保健師等の派遣も実施しており、議員や市民に対して支援の協力を求めた。
また、西九州自動車道の建設進捗状況についても報告された。長崎河川国道事務所からの説明により、松浦平戸間の開通が令和7年度に予定されていることや、今後の事業進展に期待が寄せられた。これに加え、2件の報告と1件の補正予算議案が提案された。
議案第1号は、令和5年度の一般会計補正予算であり、物価高騰の影響を受けた低所得者への支援や、庁用自動車の整備事業が含まれている。質疑では、庁用自動車整備事業の必要性や費用に関する意見交換が行われ、さらなる注意が呼びかけられた。
一方、文化観光商工部が報告した専決処分についても質疑があり、事故による損害賠償の詳細が議論された。特に、自動車事故による市の財政への影響が懸念される中、運転者への対応や事故防止策に対する意見が挙がった。
最後に、市長は平戸市協働のまちづくりシンポジウムや市表彰式の開催を告知し、議員や市民の参加を呼びかけた。今回の臨時会では、災害対応策や地域振興を目的とした方策が協議され、市政の進捗状況が確認された。