令和5年6月13日、塩尻市議会において代表質問が行われ、環境問題や地域活性化の重要性が強調された。
新政会の赤羽誠治議員は、カーボンニュートラルの取り組みについて詳細に質問した。特に、市が策定した地球温暖化対策実行計画についての具体的な進捗状況を尋ねた。市民生活事業部長の百瀬一典氏は、これまでに取り組んできた環境教育や省エネルギー設備の導入補助などの実績を報告した。
続けて、赤羽議員は信州F・POWERプロジェクトの業績低調の原因についても言及。プロジェクトでは木質バイオマス発電事業の進捗が遅れており、市はその供給システムの強化が求められていると指摘。これに対し、産業振興事業部長の古畑久哉氏は、長野県との連携状況や木材の安定供給のための協議を行っていることを強調した。
加えて、赤羽議員は旧信州塩尻農業公園チロルの森の活用についても言及した。地域活性化のためにも、地元の法人や行政が連携し、地域資源を利用した新たな活用方法を模索するべきだとし、古畑久哉氏はその協議の進捗状況について説明した。
更に、道路行政についても質疑があり、中道駅周辺の交通環境改善が課題として挙げられ、建設事業部長の曾根原博氏が、具体的な改善策について答弁した。
最後に、水道事業の広域連携計画について、地域住民の安定的な水源確保のための取り組みが求められ、細井良彦水道事業部長が、今後の計画を説明し、持続可能な水道事業の構築を目指す意向を示した。
市議会では、環境保護や地域活性化に向けた具体的施策が、急務であるとの認識が強まっている。今後、塩尻市はこれらの課題解決へ向け、さらなる努力が求められる。