令和2年6月1日、塩尻市議会の6月定例会が開会した。
議長の丸山寿子氏は、出席議員が17名で定足数を超えていることを確認し、直ちに会議を開始した。最初に行われたのは、会議録署名議員の指名であり、4番の平間正治氏、5番の小澤彰一氏、6番の篠原敏宏氏が指名された。
続いて、事務局長の小松秀典氏によって、医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書の提出報告が行われた。また、5月21日に政府から告示された塩尻市議会の6月定例会についても触れられ、会期は6月1日から19日までの19日間と決定された。
その後に行われたのは、議案の提案理由説明である。市長の小口利幸氏は、新型コロナウイルス感染症対策について説明した。市では、感染症対策を強化し、生活や経済に多大な影響を及ぼしていることから、迅速な対応が求められていると強調した。特に、5月1日からの定額給付金やマスクの配布など、市民支援の取組についても詳述された。
議案の中には、塩尻市国民健康保険税条例の改正や、消防団員等の公務災害補償に関する条例の改正が含まれている。これにより、減免措置や補償基準金額の引き上げが行われる。特に消防団員への待遇改善に向けた動きが注目されている。
また、議案第17号に関する質疑も行われ、経済対策に関する不安や、その具体的な支援施策について意見交換がされた。質疑の中で新型コロナウイルスによる閉店や倒産例は現段階ではないとの回答があり、市の支援金がどのように配分されるかも重要な議題となった。
最終的に、議案の審査報告が行われ、各議案は全員一致で原案が可決され、議会は閉会に向けて進んだ。今後も市民の生活を支えるために迅速な対策が求められている。