塩尻市議会は令和2年9月9日に定例会を開催し、市内での新型コロナウイルスへの対策や土地区画整理事業について議論した。
議員からは市民の健康を守るため、新型コロナウイルス検査を強化する必要性が提出されている。具体的には、松本圏域に設置される外来・検査センターについて言及された。松本の検査センターが設置されていることで、塩尻市内でも各医療機関による検査を拡充する必要があると強調された。市の健康福祉事業部長の青木実氏は、現在、塩筑医師会と連携しつつ市内での検査体制を整えていると報告した。しかし、現時点では市独自の検査センターを設置する予定はないという。県の方針に基づき、地域の医療機関が増加する見込みがあり、今後も医療機関と連携を強化し、情報提供に努めていく姿勢を示した。
野村桔梗ヶ原の土地区画整理事業についても進捗状況が報告された。この区域での開発は重要であり、業務代行者としての大日本土木株式会社が進めている業務の内容が確認された。地権者の同意により、事業は順調に進められているとのこと。特に、その地区の工業用地の誘致についても、～社からの要望が多く寄せられていることが伝えられた。
また、都市計画道路の整備計画に関して、高出地区における信号設置の要望が高まっている。この地区では交差点の事故も発生しており、信号の設置が急務であると議員が強調し、建設事業部長の中野昭彦氏はその重要性を認めた。
公共施設に関連したごみ問題も取り上げられた。地区行事の中止により、地域住民が行う清掃活動の効率が落ちているとの指摘があり、清掃用の指定袋や剪定木の扱いについて多くの議論が交わされた。市民生活事業部長の小林隆氏は、当局から指定袋を提供していることに加えて、清掃後の剪定木の処理についても柔軟性を持たせるように努めたいと発言した。
総じて、議会での議論は市民の生活向上に向けたものであり、今後の施策が一層期待されるところである。